フリーランスの経費一覧|どこまで落とせる?勘定科目と判断基準を現役エンジニアが解説【2026年】

フリーランスの経費一覧|どこまで落とせる?勘定科目と判断基準を現役エンジニアが解説【2026年】

フリーランスとして独立すると、確定申告で「何が経費になるのか」「どこまで落とせるのか」と迷う場面が必ず訪れます。経費を正しく計上すれば節税につながりますが、判断を誤ると税務調査で否認されるリスクもあります。

この記事では、フリーランス歴のある現役エンジニアの視点から、経費にできるもの・できないものを勘定科目別に一覧で整理し、家事按分の計算方法や税務調査で指摘されやすいポイントまで徹底解説します。特にITエンジニアやWeb系フリーランスの方が迷いやすい項目を重点的に取り上げているので、確定申告の経費処理に不安がある方はぜひ最後までお読みください。

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フリーランスの経費とは?基本の考え方

フリーランス(個人事業主)における経費とは、事業の売上を得るために直接必要となった支出のことです。正式には「必要経費」と呼ばれ、所得税法第37条で「総収入金額に係る売上原価その他当該総収入金額を得るため直接に要した費用の額」と定義されています。

経費計上の3つの原則

経費として認められるかどうかは、以下の3つの基準で判断します。

1. 事業との関連性があること その支出が事業の遂行に直接関連している必要があります。プライベートの支出は経費にできません。

2. 必要性・合理性があること 事業を行ううえで必要な支出であり、金額が社会通念上合理的な範囲であることが求められます。

3. 証拠書類を保存していること 領収書やレシート、請求書などの証拠書類を保存しておく必要があります。青色申告の場合は7年間、白色申告の場合は5年間の保存が義務付けられています。

経費を計上するメリット

経費を正しく計上すると、課税所得(売上 − 経費 − 各種控除)が減り、結果として所得税・住民税・国民健康保険料の負担が軽くなります。たとえば、年間売上800万円のフリーランスエンジニアが経費を200万円計上した場合と100万円しか計上しなかった場合では、所得税率20%と仮定すると約20万円もの差が生まれます。

「経費にできるのに計上していない」状態はそのまま余分な税負担につながるため、正しい知識を身につけることが重要です。

なお、経費を正しく計上するためには確定申告の基礎知識も欠かせません。確定申告の全体像については「フリーランスの確定申告 完全ガイド」で詳しく解説しています。また、青色申告と白色申告の違いで迷っている方は「青色申告と白色申告の違い|フリーランスはどちらを選ぶべき?」も併せてご覧ください。

フリーランスが経費にできるもの一覧【勘定科目別】

ここからは、フリーランスが経費として計上できる主な費用を勘定科目ごとに解説します。特にITエンジニアやWeb系フリーランスに関連性の高い項目には「★エンジニア向け」のマークを付けています。

通信費 ★エンジニア向け

事業で使用するインターネット回線や携帯電話の料金が該当します。

  • 自宅のインターネット回線料金(家事按分が必要)
  • 業務用の携帯電話料金
  • レンタルサーバー代・ドメイン代
  • クラウドサービスの月額料金(AWS、GCP、Azureなど)
  • Zoomなどのオンライン会議ツールの利用料

自宅回線を業務とプライベートで共用している場合は、使用時間や使用割合で按分します。一般的に業務使用割合50〜70%程度で計上するケースが多いです。

地代家賃

自宅を事務所として使用している場合、家賃の一部を経費として計上できます。

  • 自宅兼事務所の家賃(家事按分が必要)
  • コワーキングスペースの月額利用料
  • バーチャルオフィスの利用料
  • 会議室の一時利用料

按分率は、事業専用スペースの面積で算出するのが一般的です。たとえば、50㎡の部屋のうち15㎡を仕事部屋として使用しているなら、按分率は30%になります。

水道光熱費

自宅で作業するフリーランスは、電気代を中心に家事按分で経費計上が可能です。

  • 電気代(家事按分が必要)
  • ガス代・水道代(業務での使用割合が明確な場合のみ)

エンジニアの場合、PCやモニターを長時間稼働させるため、電気代の按分率は家賃よりも高く設定できるケースがあります。ただし、水道代やガス代は業務との関連性を説明しにくいため、計上には慎重な判断が必要です。

旅費交通費

仕事に関連する移動にかかった費用です。

  • 客先常駐先への電車代・バス代
  • 打ち合わせのための交通費
  • 出張時の宿泊費・航空券代
  • タクシー代(業務上の必要性がある場合)

交通系ICカードの利用明細は証拠として有効ですが、日付・行き先・目的をメモしておくとより安心です。

消耗品費 ★エンジニア向け

取得価額が10万円未満(青色申告で少額減価償却資産の特例適用なら30万円未満)の物品が該当します。

  • キーボード、マウス、ヘッドセット
  • USB ケーブル、変換アダプタ
  • デスク、椅子(10万円未満の場合)
  • 文房具、プリンターのインク
  • 外付けSSD、USBメモリ

減価償却費 ★エンジニア向け

取得価額が10万円以上の資産は、耐用年数に応じて分割して経費計上します。

  • パソコン本体(耐用年数4年)
  • モニター・ディスプレイ
  • プリンター・スキャナー
  • 高性能チェア(10万円以上の場合)
  • カメラ・動画撮影機材

なお、青色申告を行っているフリーランスは「少額減価償却資産の特例」を利用でき、取得価額30万円未満の資産を一括で経費計上できます(年間合計300万円まで)。MacBook Proなど高価なPCも、この特例を使えば購入年度に全額経費にできるため、大きな節税効果があります。

外注費

業務の一部を他のフリーランスや企業に委託した際の費用です。

  • デザイン制作の外注費
  • ライティングの外注費
  • 動画編集の外注費
  • システム開発の一部外注費

外注費は金額が大きくなりやすいため、契約書や請求書をきちんと保管しておくことが重要です。

接待交際費

取引先との関係維持や新規取引のための支出です。

  • 取引先との飲食代
  • お中元・お歳暮などの贈答品
  • 取引先の慶弔費(お祝い金・香典など)

個人事業主の接待交際費には上限額はありませんが、金額が大きいと税務調査で詳しく確認される傾向があります。相手の氏名・関係性・人数・目的を記録しておきましょう。

新聞図書費 ★エンジニア向け

業務に必要な書籍や情報収集のための費用です。

  • 技術書・プログラミング関連書籍
  • 業界専門誌の購読料
  • 有料ニュースサイトの購読料
  • Udemy、Courseraなどのオンライン学習教材
  • 技術カンファレンスの参加費

エンジニアはスキルアップのために書籍や教材を購入する機会が多いため、見落としがちな経費です。Kindle版の電子書籍も対象になります。

支払手数料

業務に必要な各種手数料です。

  • 銀行の振込手数料
  • クレジットカードの年会費(事業用カード)
  • 税理士や社労士への顧問料
  • 弁護士への相談料
  • クラウドソーシングサイトのシステム手数料

広告宣伝費

自身のサービスや事業を宣伝するための費用です。

  • ポートフォリオサイトの制作費
  • Google広告・SNS広告の出稿費
  • 名刺の制作費
  • ロゴデザインの制作費

諸会費

業務に関連する団体やサービスへの会費です。

  • エンジニアコミュニティの年会費
  • 商工会議所の会費
  • 業界団体への加入費
  • GitHub Proなどの開発ツール有料プラン

保険料

事業に関連する保険の費用です。

  • フリーランス賠償責任保険
  • 仕事用機材への動産保険
  • 所得補償保険(事業関連部分)

租税公課

事業に関連する税金や公的な支出です。

  • 個人事業税
  • 消費税(税込経理の場合)
  • 印紙税
  • 自動車税(事業使用分)
  • 固定資産税(事業使用分)

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フリーランスが経費にできないもの一覧

経費として計上できないものも明確に把握しておきましょう。誤って計上すると、税務調査で否認されるだけでなく、加算税や延滞税が課される可能性があります。

所得税・住民税

所得税や住民税は個人にかかる税金であり、事業の経費にはなりません。確定申告で計算した所得税そのものを経費に含めることはできません。

国民健康保険料・国民年金保険料

これらの社会保険料は経費ではなく、確定申告の「社会保険料控除」として所得から差し引きます。経費と混同しやすいので注意しましょう。

事業主自身の生命保険料・医療費

フリーランス本人の生命保険料は「生命保険料控除」、医療費は「医療費控除」としてそれぞれ所得控除の対象になりますが、事業の経費にはなりません。

プライベートの支出

以下のような個人的な支出は一切経費にできません。

  • プライベートの食事代
  • 趣味の書籍やゲーム
  • 家族旅行の費用
  • プライベート用の衣服
  • スポーツジムの会費(業務と無関係の場合)

事業主本人への給与

個人事業主は自分自身に給与を支払うことができません。事業の利益がそのまま事業主の所得となるためです。ただし、青色事業専従者給与として家族への給与は経費計上できます。

借入金の元本返済

銀行からの借入金の返済のうち、元本部分は経費になりません。利息部分のみが「支払利息」として経費計上できます。

罰則金・違反金

駐車違反の反則金や交通違反の罰金など、法令違反に対するペナルティは経費にできません。業務中の違反であっても同様です。

家事按分の計算方法と合理的な按分率

自宅で仕事をしているフリーランスにとって、家事按分は節税の大きなポイントです。ここでは具体的な計算方法を解説します。

家事按分とは

家事按分とは、プライベートと事業の両方で使用している費用を、合理的な基準で事業使用分と個人使用分に分けることです。自宅兼事務所のフリーランスは、家賃・電気代・通信費などで家事按分を適用できます。

按分率の算出方法

按分率の算出方法は主に3つあります。

面積基準(家賃向き) 自宅の総面積に対する事業用スペースの割合で計算します。

計算例:総面積60㎡のうち事業用スペース18㎡の場合 按分率 = 18㎡ ÷ 60㎡ × 100 = 30% 月額家賃12万円 × 30% = 月額3.6万円を経費計上

時間基準(通信費・電気代向き) 1日のうち事業に使用する時間の割合で計算します。

計算例:1日のPC使用14時間のうち業務使用10時間の場合 按分率 = 10時間 ÷ 14時間 × 100 ≒ 71% 月額通信費6,000円 × 71% = 月額4,260円を経費計上

使用日数基準 1ヶ月の日数のうち、事業で使用した日数の割合で計算します。週5日稼働なら約71%(5日÷7日)です。

フリーランスエンジニアの按分率の目安

あくまで目安ですが、在宅勤務のフリーランスエンジニアで一般的に見られる按分率は以下の通りです。

  • 家賃: 25〜40%(事業用スペースの面積割合)
  • 電気代: 30〜50%(PC・モニター稼働時間ベース)
  • 通信費: 50〜70%(業務使用時間ベース)
  • 携帯電話: 40〜60%(業務通話・データ通信の割合)

重要なのは、按分率に「唯一の正解」はないということです。自分の実態に即した合理的な根拠を持ち、一貫性を保つことが大切です。

按分率を決める際の注意点

按分率を設定する際は、以下のポイントを押さえてください。

  • 根拠を文書化しておく(計算式・計算根拠のメモ)
  • 毎年同じ基準で計算する(年ごとにコロコロ変えない)
  • 実態と乖離した按分率にしない(過大計上は税務調査のリスク)
  • 按分の計算資料を証拠書類とともに保管する

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フリーランスエンジニアならではの経費項目

IT系フリーランスは他の業種に比べて特有の経費項目があります。見落としがちなものも含めて確認しましょう。

開発ツール・SaaSサブスクリプション

エンジニアが業務で使う有料サービスは通信費または消耗品費で計上できます。

  • GitHub Pro / GitHub Copilot
  • JetBrains IDE(IntelliJ IDEA、WebStormなど)
  • Adobe Creative Cloud(デザイン業務がある場合)
  • Figma Pro
  • Notion / Slack の有料プラン
  • ChatGPT Plus / Claude Pro などのAIツール
  • Docker Desktop 有料プラン

技術カンファレンス・勉強会

技術力向上のための自己投資も経費として認められます。

  • DroidKaigi、iOSDC、RubyKaigiなどのカンファレンス参加費
  • 勉強会・セミナーの参加費
  • カンファレンス参加のための交通費・宿泊費
  • Udemy、Pluralsight、O’Reilly Onlineなどの学習サービス

ハードウェア・周辺機器

エンジニアの作業効率を上げる機材は減価償却費または消耗品費で計上します。

  • 外部モニター(ウルトラワイドモニターなど)
  • メカニカルキーボード
  • 高性能マウス・トラックパッド
  • ドッキングステーション
  • スタンディングデスク
  • Webカメラ・マイク(リモート会議用)

資格取得費用

業務に直接関連する資格の取得費用も経費にできます。

  • AWS認定資格の受験料
  • 情報処理技術者試験の受験料
  • PMP(プロジェクトマネジメント)の受験料
  • 資格取得のための教材費

ただし、業務と関連性のない資格(趣味の資格など)は経費にできません。

コワーキングスペース・カフェの利用費

自宅以外の場所で作業する場合の費用も経費にできます。

  • コワーキングスペースのドロップイン料金(地代家賃 or 雑費)
  • コワーキングスペースの月額会員費(地代家賃)
  • 打ち合わせで利用した飲食店のドリンク代(会議費)

コワーキングスペースの利用頻度が高い場合は月額プランの方がコストパフォーマンスが良いケースが多く、経費処理もシンプルになります。

フリーランスの経費率の目安と適正ライン

業種別の経費率目安

経費率(売上に対する経費の割合)は業種によって大きく異なります。あくまで一般的な目安ですが、以下を参考にしてください。

  • IT・Web系フリーランス: 30〜50%
  • コンサルタント: 20〜40%
  • デザイナー・クリエイター: 40〜60%
  • ライター・編集者: 20〜40%

IT系フリーランスは仕入れがなく、主にPC1台で仕事ができるため、他業種と比べて経費率は低めになる傾向があります。客先常駐型で自宅経費が少ない場合は、さらに低くなることもあります。

経費率が高すぎると税務調査のリスク?

税法上、経費率の上限は定められていません。しかし、同業種の平均経費率と大きく乖離している場合、税務署から確認が入る可能性はあります。

大切なのは、経費率の数字そのものではなく「すべての経費に正当な理由と証拠があるかどうか」です。事業に必要な支出であれば、経費率が高くなっても問題ありません。逆に、経費率が低くても不正な計上があれば否認されます。

税務調査で指摘されやすい5つのポイント

フリーランスの税務調査で特に注意すべきポイントを解説します。

1. プライベートと事業の混同

家事按分の按分率に合理的な根拠がない場合や、明らかにプライベート用の支出を経費に含めている場合は否認されます。「仕事でも使うことがある」という曖昧な理由では認められません。

2. 領収書・レシートの不備

証拠書類がない経費は原則として認められません。特に以下の点が確認されます。

  • 日付、金額、支払先が明確か
  • 宛名が正しいか(「上様」は避ける)
  • 但し書きが具体的か

3. 交際費の過大計上

飲食代を全額交際費として計上していないか、事業と無関係な私的な飲食が混じっていないかは重点的にチェックされます。参加者名・人数・目的の記録を必ず残しましょう。

4. 家族への支払い

青色事業専従者給与は経費にできますが、実際に業務に従事しているか、支払金額が業務内容に見合っているかが確認されます。

5. 架空経費・水増し

言うまでもなく、架空の領収書を作成したり、実際の金額より水増しして計上したりする行為は脱税にあたります。重加算税(最大40%)の対象となり、悪質な場合は刑事罰が科されることもあります。

経費管理を効率化する3つの方法

経費管理をラクにするための実践的な方法を紹介します。

1. 会計ソフトを活用する

クラウド会計ソフトを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で仕訳ができます。特にフリーランスにおすすめなのは以下の3つです。

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手作業で帳簿をつけるよりも圧倒的に効率的で、記帳ミスも減らせます。

2. 事業用口座・クレジットカードを分ける

プライベートと事業の支出を明確に分けるために、事業専用の銀行口座とクレジットカードを用意しましょう。これだけで経費の仕分けが格段にラクになり、確定申告時の作業量が大幅に削減されます。

3. レシート・領収書はその日のうちに処理する

レシートや領収書を溜め込むと、後から何の支出だったか思い出せなくなります。会計ソフトのスマホアプリを使えば、レシートを撮影するだけで自動的にデータ化されるので、その日のうちに処理する習慣をつけましょう。

2026年に知っておきたい経費関連の制度変更

少額減価償却資産の特例の延長

青色申告を行う個人事業主が利用できる少額減価償却資産の特例は、2026年度税制改正で引き続き適用されています。取得価額30万円未満の資産を一括で経費計上できる制度で、高価なPC機材を購入するエンジニアにとって大きな節税メリットがあります。

インボイス制度の影響

2023年10月に開始されたインボイス制度により、消費税の課税事業者となったフリーランスは、消費税の申告が必要になりました。消費税の納付額を計算する際、経費に含まれる消費税(仕入税額控除)を正確に把握する必要があるため、経費管理の重要性がさらに増しています。

電子帳簿保存法への対応

2024年1月から電子取引データの電子保存が完全義務化されました。メールで受け取った請求書やオンラインで発行された領収書は、紙に印刷するだけでなく電子データとして保存する必要があります。クラウド会計ソフトを使えば、この要件にも対応できます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. カフェでの作業時のコーヒー代は経費になる?

カフェで仕事をした場合のコーヒー代は、場所代(会議費)として経費計上が認められる場合があります。ただし、1人での作業の場合は金額が少額であること、頻度が常識的な範囲であることが条件です。高額な食事を伴う場合や、毎日のように計上している場合は否認リスクが高まります。

Q2. スーツ代は経費にできる?

原則としてスーツ代は経費にできません。スーツはプライベートでも着用できるため、事業専用の支出とは認められにくいのが一般的です。ただし、特定の業務でしか使用しない作業着やユニフォームは経費として認められます。

Q3. 自宅の住宅ローンは経費になる?

住宅ローンの元本返済は経費にできません。ただし、ローンの利息部分は家事按分で事業使用分を経費計上できます。また、持ち家の場合は建物部分の減価償却費を家事按分で計上することも可能です。

Q4. 美容院代やスポーツジム代は経費になる?

一般的には経費にできません。ただし、モデルやタレントなど容姿が業務に直結する職業の場合は認められるケースがあります。エンジニアの場合は、業務との関連性を説明するのが困難なため、経費計上は避けるべきです。

Q5. 個人事業主になったばかりで赤字の場合、経費はどうなる?

開業初年度は機材購入などで経費が売上を上回り赤字になることもあります。青色申告をしていれば、赤字(純損失)を翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来の黒字と相殺できます。これも青色申告の大きなメリットです。

Q6. 経費の領収書をなくしてしまった場合はどうすれば?

領収書がなくても、クレジットカードの利用明細や銀行の取引履歴、メールの注文確認書などがあれば代替の証拠として認められる場合があります。また、出金伝票を作成して支出の事実を記録しておく方法もありますが、できるだけ一次資料を残すようにしましょう。

Q7. プログラミングスクールの受講料は経費にできる?

すでにエンジニアとして活動しているフリーランスが、業務に関連するスキルを習得するためのスクール受講料は「研修費」として経費計上できます。ただし、まったく新しい業種への転向を目的とした受講料は、事業との関連性が薄いため認められない可能性があります。

エージェントを活用して収入を安定させよう

経費を最適化しても、そもそもの売上が安定しなければ意味がありません。安定した案件を継続的に獲得するために、フリーランスエージェントの活用も検討してみてください。

エージェントを通じて案件を獲得すれば、営業活動にかかる時間と労力を削減でき、その分をスキルアップや本業に集中させることができます。また、エージェント経由の案件は契約書や請求書が整備されているケースが多く、経費管理の面でもメリットがあります。

フリーランスエージェントの選び方や各社の比較については「フリーランスエージェントおすすめ比較」で詳しく解説しています。マージン率(手数料)の違いについて知りたい方は「フリーランスエージェントのマージン比較」も参考にしてください。

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まとめ

フリーランスの経費管理は、正しい知識を持って取り組めば大きな節税効果を生みます。この記事のポイントを振り返りましょう。

経費にできるかどうかの判断基準は「事業との関連性」「必要性・合理性」「証拠書類の保存」の3つです。自宅で働くフリーランスは、家賃・通信費・電気代などを家事按分で経費計上できるため、忘れずに活用してください。

一方で、所得税・住民税、社会保険料、プライベートの支出は経費にできないことも覚えておきましょう。経費の判断に迷ったら「事業のために本当に必要な支出か?」を自問し、根拠を説明できるかどうかで判断するのが確実です。

経費管理の手間を大幅に削減するために、クラウド会計ソフトの導入を強くおすすめします。自動仕訳や銀行連携の機能を使えば、日々の記帳にかかる時間を最小限に抑え、本業のエンジニアリングに集中できる環境を作れます。

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免責事項: この記事は2026年5月時点の情報に基づいて作成しています。税制は毎年改正される可能性があるため、最新の情報は国税庁の公式サイトや税理士にご確認ください。個別の税務判断については、必ず税理士などの専門家にご相談ください。この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の税務アドバイスを構成するものではありません。

参考資料:

  • 国税庁「所得税法」第37条(必要経費)
  • 国税庁「青色申告の特典」
  • 国税庁「少額減価償却資産の特例」
  • 国税庁「電子帳簿保存法」