フリーランスになると、会社員時代に当たり前だった健康保険や労災保険がなくなります。病気やケガで働けなくなったとき、クライアントに損害を与えてしまったとき、自分と家族を守るのは自分自身です。
本記事では、フリーランスが検討すべき3種類の保険を解説します。それぞれの必要性、選び方、おすすめのサービスをまとめているので、「どの保険に入ればいいかわからない」という方はぜひ参考にしてください。
フリーランスに必要な3つの保険
フリーランスが検討すべき保険は、大きく3種類に分かれます。
- 健康保険(医療費の自己負担を軽減する公的保険)
- 賠償責任保険(クライアントに損害を与えた場合の賠償に備える保険)
- 所得補償保険(病気やケガで働けなくなったときの収入を補償する保険)
会社員であれば健康保険は勤務先が手続きしてくれ、労災保険も自動的に適用されます。しかしフリーランスは自分で加入手続きを行い、必要に応じて民間の保険で不足分をカバーする必要があります。
| 保険の種類 | 必要度 | 概要 |
|---|---|---|
| 健康保険 | 必須(法律上の義務) | 医療費の7割を公的保険が負担 |
| 賠償責任保険 | 強く推奨 | 業務上の過失による賠償リスクに備える |
| 所得補償保険 | 推奨 | 働けなくなった場合の収入を補償 |
以下、それぞれ詳しく解説します。
1. 健康保険|3つの選択肢と選び方
フリーランスが加入できる健康保険は主に3つあります。
選択肢一覧
- 国民健康保険(国保) — 市区町村が運営する公的保険。フリーランスの大半が加入
- 任意継続 — 退職前の会社の健康保険を最大2年間継続できる制度
- 国保組合 — 業種別の組合が運営する健康保険(文芸美術国民健康保険組合など)
国民健康保険(国保)の特徴
国民健康保険は、フリーランスが最も一般的に加入する健康保険です。
主なポイントは以下のとおりです。
- 保険料は前年の所得をベースに計算される
- 自治体によって保険料率が異なる(年間で10万円以上の差になることも)
- 扶養の概念がないため、家族がいる場合は人数分の保険料がかかる
- 傷病手当金がない(病気やケガで働けなくなっても収入の補償がない)
年収600万円のフリーランスの場合、国保の年間保険料は約45〜65万円が目安です(自治体により異なる)。会社員時代は会社が半額を負担してくれていましたが、フリーランスは全額自己負担です。
なお、国保の保険料は「医療分」「後期高齢者支援金分」「介護分(40歳以上)」の3つで構成されます。それぞれに「所得割」「均等割」「平等割」があり、自治体ごとに料率が異なります。同じ年収でも、保険料が最も安い自治体と最も高い自治体では年間15万円以上の差が出ることもあるため、引っ越しを検討する際は保険料も判断材料のひとつにしてください。
国保への切替え手続きの流れ
退職後に国保に加入する際の手続きは以下のとおりです。
- 退職日を確認し、退職翌日から14日以内にお住まいの市区町村の窓口へ届出を行う
- 届出に必要な書類は「健康保険資格喪失証明書(前勤務先が発行)」「本人確認書類(マイナンバーカード等)」「印鑑」の3点
- 届出後、1〜2週間で新しい保険証が郵送される(届くまでは窓口で仮の保険証を発行してもらえる自治体もある)
- 保険料は届出日に関係なく退職翌日から発生するため、届出が遅れてもさかのぼって請求される
14日を過ぎても届出自体は可能ですが、届出日より前の医療費が全額自己負担になるリスクがあります。退職が決まったら、速やかに手続きを進めてください。
任意継続の特徴
退職後、以前の勤務先の健康保険に最大2年間継続加入できる制度です。
メリットとデメリットをまとめると以下のとおりです。
メリット:
- 退職1年目は国保より安くなるケースが多い(特に年収が高かった方)
- 扶養の仕組みがあるため、配偶者や子どもがいる場合はさらに有利
- 傷病手当金は原則として支給されない(退職前から継続しているケースを除く)
デメリット:
- 加入期限は退職後20日以内と非常に短い
- 2年間の期間限定で、終了後は国保に切り替えが必要
- 保険料は全額自己負担(会社負担分もなくなる)
どちらが安いかの判断基準:
退職前に両方の保険料を試算して比較するのが確実です。国保の保険料は市区町村の窓口で試算してもらえます。一般的には、年収500万円以上の方は退職1年目は任意継続のほうが安くなるケースが多いです。
国保組合の特徴
特定の業種に従事するフリーランスが加入できる組合型の健康保険です。
- 文芸美術国民健康保険組合(文美国保) — デザイナー、イラストレーター、フォトグラファーなどのクリエイター向け
- 建設国保 — 建設業に従事する個人事業主向け
国保組合のメリットは、所得に関係なく保険料が一定であることが多い点です。高所得のフリーランスにとっては、所得連動の国保より大幅に安くなるケースがあります。ただし、エンジニアが加入できる国保組合は限られるため、ITエンジニアの場合は国保か任意継続が現実的な選択肢です。
👉 会社員からフリーランスへ|退職前後にやるべき手続き完全チェックリスト【2026年版】
2. 賠償責任保険|フリーランスエンジニアに必要な理由
賠償責任保険は、業務上のミスや過失によってクライアントに損害を与えた場合に、賠償金を補償する保険です。会社員であれば会社が責任を負いますが、フリーランスは個人で全責任を負うため、この保険の重要性は高くなります。
フリーランスエンジニアが想定すべき賠償リスク
エンジニアの業務で発生しうる賠償リスクには、以下のようなものがあります。
- 情報漏洩 — 開発中にクライアントの顧客データを漏洩させてしまった
- 納品物の瑕疵 — 納品したシステムにバグがあり、クライアントに損害が発生した
- 著作権侵害 — 納品物に他者の著作物を無断で使用していた
- 納期遅延 — 納品が大幅に遅れ、クライアントの事業計画に影響を与えた
- データ消失 — 操作ミスでクライアントのデータを消失させた
これらの事故が発生した場合、損害賠償額は数十万〜数千万円に達する可能性があります。賠償責任保険に加入していなければ、全額を個人で負担しなければなりません。
実際にフリーランスエンジニアの案件で多いのは、情報漏洩と納品物の瑕疵です。特にクライアントの顧客データを扱う案件では、個人情報保護法の規定により、漏洩1件あたり数万円の賠償が発生するケースもあります。仮に1,000件の顧客情報が漏洩した場合、賠償総額が数千万円に上る可能性もゼロではありません。契約書で損害賠償の上限額を定めておくことも重要ですが、それだけでは法的に十分でない場合もあるため、保険との併用が不可欠です。
おすすめの賠償責任保険サービス
フリーランス協会の賠償責任補償
フリーランス協会(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)の一般会員になると、賠償責任保険が自動付帯されます。
- 年会費:10,000円
- 補償上限:1事故あたり5,000万円、期間中1億円
- 対象リスク:業務遂行中の事故、情報漏洩、著作権侵害、納品物の瑕疵、納期遅延など
- 弁護士費用保険も付帯
年会費10,000円で上記の補償が自動付帯されるのは非常にコストパフォーマンスが高いです。エンジニアに限らず、全フリーランスにおすすめできるサービスです。
FREENANCE(フリーナンス)
GMOクリエイターズネットワークが運営するフリーランス向けの金融サービスです。
- 無料会員でも賠償責任保険が自動付帯(業務中の事故を補償)
- 「あんしん補償プラス」(有料)で所得補償もカバー可能
- 即日払いサービス(請求書を買い取って即日入金)も利用可能
無料で賠償責任保険が付帯する点が最大のメリットです。まずはFREENANCEの無料会員に登録し、より手厚い補償が必要な場合はフリーランス協会も併用するのがおすすめです。
なお、FREENANCEの登録にはマイナンバーカードまたは免許証による本人確認が必要です。審査完了まで通常1〜3営業日かかるため、独立前のタイミングで早めに登録を済ませておくとスムーズです。
賠償責任保険の選び方チェックリスト
賠償責任保険を選ぶ際に確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 補償の対象範囲(情報漏洩、瑕疵、著作権侵害がカバーされているか)
- 1事故あたりの補償上限額(最低1,000万円以上が目安)
- 年間の補償上限額
- 保険料(年額)
- 弁護士費用の補償の有無
- 免責金額(自己負担額)の有無
👉 フリーランスの契約書の注意点|業務委託契約で確認すべき10のチェックポイント【2026年】
3. 所得補償保険|働けなくなったときの備え
所得補償保険は、病気やケガで働けなくなった場合に、喪失した所得を一定期間補償する保険です。会社員の「傷病手当金」に相当しますが、フリーランスの国保には傷病手当金がないため、民間の保険で備える必要があります。
なぜフリーランスに所得補償保険が必要なのか
フリーランスが働けなくなった場合の経済的影響は深刻です。
- 収入が即座にゼロになる — 稼働できなければ報酬は発生しない
- 国保に傷病手当金がない — 会社員の傷病手当金(給与の2/3を最長1.5年間支給)に相当する公的制度がない
- 案件の契約が終了するリスク — 長期間稼働できなければ、契約が打ち切られる可能性がある
- 社会保険料・生活費の支出は続く — 収入がなくても国保・年金・家賃等の支出は停止しない
月単価80万円のフリーランスが3ヶ月間働けなくなった場合、失う収入は240万円です。貯蓄だけでカバーするにはかなりの備えが必要です。
おすすめの所得補償保険
フリーランス協会の所得補償プラン
フリーランス協会の会員は、団体割引で所得補償保険に加入できます。
- 補償内容:ケガや病気で働けなくなった場合の喪失所得を補償
- 補償期間:最長1年間(オプションで長期も可能)
- 保険料:年齢や補償額によって異なる(月額数千円〜)
- 免責期間:7日間が一般的
FREENANCEの「あんしん補償プラス」
FREENANCEの有料オプションで、ケガや病気による就業不能時の所得を補償します。
- 月額保険料:数百円〜(補償内容による)
- 補償開始:最短翌日から
- 入院だけでなく自宅療養も補償対象
民間の就業不能保険
損害保険会社(あいおいニッセイ同和、損保ジャパンなど)の就業不能保険・所得補償保険も選択肢です。
- 補償期間が長い(最長2年間〜5年間)
- 補償額を柔軟に設定可能
- 保険料は月額3,000〜10,000円程度
所得補償保険の選び方チェックリスト
- 補償の開始条件(入院のみか、自宅療養も対象か)
- 免責期間(7日、14日、30日など)
- 補償期間(1年、2年、5年、長期など)
- 月額保険料と補償額のバランス
- 精神疾患(うつ病など)が補償対象に含まれるか
- 既往歴がある場合の加入制限や告知義務の有無
特に精神疾患の補償範囲は保険選びの重要なポイントです。フリーランスは業務量のコントロールや人間関係のストレスを一人で抱えがちで、うつ病や適応障害のリスクが決して低くありません。民間の就業不能保険では精神疾患を補償対象外としている商品もあるため、加入前に約款を必ず確認してください。精神疾患もカバーする保険は保険料がやや高くなる傾向がありますが、実際にメンタル不調で長期間稼働できなくなるケースは少なくないため、可能であれば対象に含まれるプランを選ぶことをおすすめします。
所得補償保険の費用シミュレーション
所得補償保険は、サービスや補償額によって月額保険料が大きく異なります。以下の表は、主要な3つの選択肢を補償額別に比較したものです。
| サービス名 | 月額20万円補償 | 月額30万円補償 | 月額50万円補償 |
|---|---|---|---|
| フリーランス協会プラン | 約1,500〜2,500円/月 | 約2,500〜4,000円/月 | 約4,500〜7,000円/月 |
| FREENANCE あんしん補償プラス | 約500〜1,500円/月 | 約1,500〜3,000円/月 | 約3,000〜5,500円/月 |
| 民間保険(損保ジャパン等) | 約3,000〜5,000円/月 | 約5,000〜7,000円/月 | 約7,000〜10,000円/月 |
※ 保険料は年齢・性別・職種・免責期間等の条件によって変動します。上記はあくまで目安です。
それぞれの特徴を整理すると以下のとおりです。
- フリーランス協会プラン — 団体割引が適用されるため個人加入より割安。補償期間は最長1年間が基本で、免責期間は7日間が一般的
- FREENANCE あんしん補償プラス — 月額保険料が最も安い。ただし補償期間や補償条件がやや限定的な場合がある。手軽に始めたい方向き
- 民間保険 — 保険料は最も高いが、補償期間が最長2〜5年間と長く、補償額の設定も柔軟。長期の就業不能リスクに備えたい方向き
適切な補償額の決め方
所得補償保険の補償額を決める際は、月額の固定支出をベースに考えるのが基本です。具体的には、以下の手順で算出します。
- 毎月の固定費を洗い出す(家賃、光熱費、通信費、保険料、ローン返済など)
- 毎月の最低限の生活費を加える(食費、日用品費、交通費など)
- 社会保険料の支出を加える(国保保険料、国民年金保険料)
- 上記の合計額を「最低限の補償額」として設定する
たとえば、固定費と生活費で月30万円かかるフリーランスであれば、月額30万円の補償プランを選ぶのが目安です。
また、以下のポイントも選択時に考慮してください。
- 貯蓄が十分にある場合は、補償額を低めに設定して保険料を抑えるのも合理的
- 扶養家族がいる場合は、家族全体の生活費を含めて補償額を設定する
- 住宅ローンを抱えている場合は、返済額を必ず固定費に含めて計算する
- 免責期間が長いプラン(30日など)を選ぶと保険料は安くなるが、その分の生活費は貯蓄でカバーする必要がある
👉 フリーランスの節税方法7選|小規模企業共済・iDeCo・ふるさと納税を活用して手取りを最大化【2026年】
フリーランスエンジニアの保険加入ロードマップ
保険の加入は一度にすべてを揃える必要はありません。フリーランスとしてのキャリアのステージに応じて、段階的に整備していくのが現実的です。
フェーズ1: 独立直後(最優先)
独立直後に最低限やるべきことは以下の3つです。
- 健康保険の切替え(国保 or 任意継続)— 退職後14日以内
- FREENANCEの無料会員登録 — 無料で賠償責任保険が付帯
- 生活防衛資金の確保 — 最低3ヶ月分、理想は6ヶ月分の生活費を貯蓄
この段階では有料の保険に無理に加入する必要はありません。まずは無料で賠償責任保険を確保し、貯蓄で所得補償の代わりとします。
フェーズ2: 収入が安定してきたら(独立半年〜1年後)
収入が安定してきたら、以下を追加検討します。
- フリーランス協会への加入(年会費10,000円) — 賠償責任保険の補強+各種会員特典
- 所得補償保険の加入 — FREENANCEの「あんしん補償プラス」or フリーランス協会の団体保険
- 小規模企業共済・iDeCoへの加入 — 老後資金の積立+節税
フェーズ3: 高単価帯に入ったら(月単価80万円超)
高い収入を得るようになったら、保険の補償額も見直します。
- 賠償責任保険の補償上限を確認(高額案件では1億円以上が安心)
- 所得補償保険の補償額を収入に合わせて引き上げ
- 民間の就業不能保険で長期補償もカバー
- 法人化を検討し、社会保険に切り替える選択肢も
👉 フリーランスの開業届の書き方・出し方【2026年最新】提出手順と青色申告の始め方
👉 フリーランスエンジニアの年収・単価相場|職種・言語・経験年数別の実態と収入アップ戦略【2026年】
エージェント利用時の保険・福利厚生
フリーランスエージェントの中には、独自の福利厚生制度で保険面のサポートを提供しているサービスもあります。
Midworksの報酬保障制度
Midworksは案件が途切れた場合に単価の60〜80%を保障する「報酬保障制度」を提供しています。これは民間の所得補償保険とは異なりますが、「案件の空白期間」という最も身近なリスクに対する保障として非常に実用的です。さらに、各種保険の擬似労使折半制度もあり、保険料の負担を軽減できます。
\ \ Midworks(ミッドワークス) の無料カウンセリング / /
Midworks(ミッドワークス) に無料相談してみよう
Midworksに無料登録する※完全無料・オンライン対応 | 相談だけでも OK
ITプロパートナーズのITプロトータルサポート
ITプロパートナーズでは「ITプロトータルサポート」として、以下の福利厚生を提供しています。
- 各種保険の加入サポート
- 報酬即日払いサービス
- 税務・法務サポート
エージェントの福利厚生は保険の「代替」にはなりませんが、「補完」として活用できます。特にMidworksの報酬保障は、フリーランス1年目の安心感に大きく寄与します。
エージェント経由で案件を受ける場合は、エージェント側の福利厚生と自分で加入する保険が重複しないかも確認しましょう。たとえば、エージェントが提供する賠償責任保険と自分で加入した保険の補償範囲が重なっている場合は、片方を見直すことで保険料を最適化できます。逆に、エージェントの補償が業務時間中のみに限定されている場合は、業務時間外のリスクを自分の保険でカバーする必要があります。
👉 フリーランスエージェントおすすめ10選比較|現役エンジニアが案件・マージン・評判で徹底ランキング【2026年】
フリーランスエンジニアが実際に遭遇しやすいトラブル事例
保険の必要性は頭では理解できても、「自分には関係ない」と思いがちです。ここでは、フリーランスエンジニアが実際に遭遇しやすいトラブルを3つ紹介します。それぞれのケースで、保険に入っていた場合と入っていなかった場合の違いを確認してください。
事例1: 開発中のシステム障害でクライアントのサービスが停止した
あるフリーランスエンジニアが、ECサイトのリニューアル案件を担当していました。本番環境へのデプロイ作業中に設定ミスが発生し、クライアントのECサイトが約8時間にわたって停止。その間の売上損失と緊急対応費用として、クライアントから約500万円の損害賠償を請求されました。
- リスク
- 本番環境での作業ミスは、クライアントの事業に直接的な損害を与える
- 損害賠償額はサービスの規模や停止時間に比例し、数百万〜数千万円に達することがある
- 契約書に損害賠償条項がなくても、民法上の不法行為として責任を問われる可能性がある
- 対策
- 賠償責任保険に加入していれば、保険金で賠償額をカバーできる
- フリーランス協会の賠償責任補償(年会費10,000円)で1事故5,000万円まで補償される
- FREENANCEの無料会員でも基本的な賠償責任保険が付帯する
- 教訓
- 技術力が高くてもヒューマンエラーは完全には防げない
- 賠償責任保険は「万が一のときに人生を壊さない」ための最低限の備え
- 契約書での賠償上限の設定と、保険での備えを両輪で進めることが重要
事例2: 交通事故で2ヶ月間稼働できなくなった
フリーランス歴3年目のエンジニアが、通勤中の自転車事故で右腕を骨折。2ヶ月間のリハビリ期間中、キーボードでの作業が困難となり、稼働中の案件を一時中断せざるを得なくなりました。月単価70万円の案件だったため、2ヶ月間の逸失収入は140万円。さらに、案件の中断によりクライアントとの信頼関係にも影響が出ました。
- リスク
- フリーランスには傷病手当金がないため、稼働停止と同時に収入がゼロになる
- 骨折や入院は突然発生し、復帰までの期間が読みにくい
- 長期の稼働停止は案件の打ち切りにつながり、復帰後に新たな案件を探す必要が出てくる
- 対策
- 所得補償保険に加入していれば、就業不能期間中の収入を一定額カバーできる
- 月額30万円の補償プランに加入していた場合、2ヶ月で60万円の保険金を受け取れる
- 免責期間が7日間のプランであれば、事故後8日目から補償が開始される
- 教訓
- 事故や病気は予測できないからこそ、元気なうちに保険で備えておくことが大切
- 最低でも月額の固定費をカバーできる補償額を設定しておく
- 生活防衛資金(3〜6ヶ月分の貯蓄)と所得補償保険を組み合わせることで、長期の就業不能にも対応できる
事例3: 案件終了と次案件開始の間に1ヶ月の空白が発生
半年間参画していたプロジェクトが予定どおり終了したものの、次の案件の開始が1ヶ月先になってしまったケース。スキルマッチする案件がすぐに見つからず、1ヶ月間の収入がゼロに。月単価80万円のエンジニアにとって、1ヶ月の空白は80万円の機会損失です。
- リスク
- 案件と案件の間の空白期間は、多くのフリーランスが経験する「身近なリスク」
- 保険の対象外であることが多い(病気やケガではないため所得補償保険は適用されない)
- 空白期間が長引くと、焦って条件の悪い案件を受けてしまうことがある
- 対策
- Midworksの報酬保障制度を利用すれば、案件が途切れた場合に単価の60〜80%が保障される
- 案件終了の1〜2ヶ月前から次案件の営業を開始し、空白期間を最小化する
- 複数のエージェントに登録して案件の選択肢を広げておく
- 生活防衛資金として最低3ヶ月分の貯蓄を確保しておく
- 教訓
- 案件の空白リスクは保険ではなく、エージェントの活用と貯蓄で備えるのが基本
- 報酬保障制度のあるエージェント(Midworks等)は、特にフリーランス1年目に心強い
- 空白期間をゼロにするために、現案件の稼働中から次案件の情報収集を習慣化する
👉 フリーランスの住民税を徹底解説|計算方法・納付スケジュール・節税テクニック【2026年】
よくある質問(FAQ)
フリーランスの健康保険料はいくらくらい?
国民健康保険の場合、年収に応じて異なります。目安として、年収400万円で年間約30〜40万円、年収600万円で年間約45〜65万円、年収800万円で年間約60〜80万円程度です。自治体によって保険料率が異なるため、正確な金額はお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
賠償責任保険は必ず入るべき?
エンジニアとしてシステム開発に携わるフリーランスには強く推奨します。情報漏洩やシステム障害による損害は数百万〜数千万円に達する可能性があり、個人の貯蓄ではカバーしきれません。FREENANCEなら無料で賠償責任保険が付帯するため、最低限これだけは登録しておくことをおすすめします。
フリーランス協会とFREENANCE、どちらに入るべき?
可能であれば両方に加入するのがベストです。FREENANCEは無料で賠償責任保険が付き、フリーランス協会は年会費10,000円でより手厚い補償と各種会員特典(福利厚生、セミナー、コミュニティなど)が付帯します。予算的に1つだけ選ぶなら、まずはFREENANCE(無料)から始めましょう。
国保と任意継続、どちらを選ぶべき?
退職1年目は任意継続のほうが安くなるケースが多いですが、必ず両方の保険料を試算して比較してください。特に年収500万円以上だった方は、任意継続の保険料上限があるため有利になります。任意継続の加入期限は退職後20日以内なので、退職前に試算を済ませておきましょう。
フリーランスは労災保険に入れない?
原則として、フリーランスは労働者ではないため労災保険の対象外です。ただし、2024年の法改正により、一部の業種のフリーランスが労災保険に特別加入できるようになりました。ITエンジニアも対象に含まれるケースがあるため、最新の情報は厚生労働省のサイトで確認してください。
保険料は経費にできる?
保険の種類によって扱いが異なります。
- 国民健康保険料・国民年金保険料 — 社会保険料控除(所得控除)として確定申告で控除
- 賠償責任保険の保険料 — 事業に関連する場合は「損害保険料」として経費計上可能
- 所得補償保険の保険料 — 事業所得を補償するものは経費計上可能なケースあり(税理士に要確認)
- 生命保険料 — 生命保険料控除(所得控除)として確定申告で控除
👉 フリーランスの経費一覧|どこまで落とせる?勘定科目と判断基準を現役エンジニアが解説【2026年】
👉 フリーランスの確定申告のやり方|初めてでも迷わない手順・必要書類・節税対策を徹底解説【2026年最新】
確定申告での保険料控除の手続きは?
保険料を確定申告で控除・経費計上する際は、以下の手順で準備してください。
- 国民健康保険料・国民年金保険料は「社会保険料控除証明書」が年末に届くので保管しておく
- 賠償責任保険の保険料は支払い時の領収書やクレジットカードの明細を保存し、帳簿上「損害保険料」として記帳する
- 所得補償保険の保険料は、事業所得の補償を目的とする契約であれば経費計上の余地があるため、税理士に確認のうえ判断する
- 確定申告書の「社会保険料控除」欄に国保・年金の支払額を記入し、事業用の保険料は青色申告決算書の経費欄に計上する
特に賠償責任保険は、業務専用であれば全額を経費計上できるため、節税効果も見込めます。
扶養家族がいる場合はどうする?
国保には扶養の概念がないため、家族全員分の保険料がかかります。一方、任意継続には扶養制度があるため、配偶者や子どもがいる方は任意継続のほうが大幅に安くなることがあります。家族構成も含めて保険料を試算し、比較してください。
まとめ
フリーランスに必要な保険は、健康保険(必須)、賠償責任保険(強く推奨)、所得補償保険(推奨)の3つです。
最低限やるべきことは以下の3つです。
- 健康保険の切替え(退職後14日以内に国保or任意継続を選択)
- FREENANCEの無料会員登録(賠償責任保険が無料で付帯)
- 生活防衛資金として3〜6ヶ月分の貯蓄を確保
収入が安定してきたら、フリーランス協会への加入と所得補償保険の追加を検討しましょう。
参考までに、フリーランスエンジニアが本記事で紹介した保険にすべて加入した場合の年間コストの目安は以下のとおりです。
| 項目 | 年間コスト(目安) |
|---|---|
| 国民健康保険(年収600万円の場合) | 約45〜65万円 |
| フリーランス協会(賠償責任保険付帯) | 10,000円 |
| FREENANCE(賠償責任保険付帯) | 無料 |
| 所得補償保険(月額30万円補償) | 約18,000〜48,000円/年 |
| 合計(国保除く保険関連費用) | 約28,000〜58,000円/年 |
国保を除けば、年間3〜6万円程度で賠償責任保険と所得補償保険の両方を確保できます。月額にすると数千円程度であり、万が一のリスクに比べれば十分に合理的な投資です。
保険は「何も起きなければ無駄」に見えますが、万が一のときに人生を守るセーフティネットです。
\ \ Midworks(ミッドワークス) の無料カウンセリング / /
Midworks(ミッドワークス) に無料相談してみよう
Midworksに無料登録する※完全無料・オンライン対応 | 相談だけでも OK

